Yet Another Perl Conference ……略して YAPC。世界的な Perl のお祭り、らしいです。
らしいです、というのは、そんな会議の存在を今年に入るまで知らなかったから。ついでにいえば Perl など使ったことがなかったのです。(未だに使っでいません)
だのに私が YAPC に行くことになったのは、私が大学に来て KMC(京大マイコンクラブ)なるサークルに入ったからであります。KMC は有志がお金を出して今年のスポンサーになったということでした。そして YAPC の開催日はコミケの一週間後、場所も同じ。聞くところによると、Perl と名前は付いているけれども中身は Perl と関係ないものもたくさん。東京での YAPC は今年で最後。更に学生チケットは無料。
……こんな条件が揃っていたら、ついチケットの申し込みをしてしまいますよね。しないはずがない。そして気付くわけです、「あ、Perl に限らず js も ruby も PHP も碌に知らないじゃん。こんなので行ったら話も分からないし会場で肩身の狭い思いをしそう」。気付いた後は少しそのあたりも勉強しようかと思ったりもするのですが、やはり大して興味が無い分野だったから今まで手を付けていなかった訳であり、結局なにもせずにそのまま行くことになったのでございます。
と、不安だらけだったのですが、行ってみればこっちのもの。楽しい。思っていたより楽しい。
最初は Perl の“神”であるところのラリー・ウォール氏のプレゼンでした。これがトールキンの作品を例えに出した凝ったもので、こういうのが向こうのプレゼンなのか、と感心していました。肝心のトールキンの話は知らなかったのですがね…… それでも「クリスマスまでには出る」などの分かるネタをとともに、Perl 6 の特長について語られると、Perl を使ってみたくなるものですね。
同時通訳というのも初めてでした。イヤホンのついた機械を渡されて任意に使えば良かったので、最初は英語リスニングに挑戦、などと考えていましたが、早急に諦めました。英語力駄目ですね……
……書くのに疲れて参りました。「YAPC はブログに書くまでが YAPC です」ということなので書き始めましたが、遅筆でつらい。以降要点を箇条書きに。
- Web エンジニアが組み込みに手を出し、起業してスマホで開ける鍵を作った話。いわゆる IoT(物のインターネット)の話。ハードが動くってやっぱり夢がある。動くのを確認して社員がみんなで「うぇーいw」って言っている動画の生々しさ。「あとはファームで」。幅広い分野に知識があることは、全体を見通せるという利点になる。
- 今度は Ruby の“神”こと Matz さんの話。「たぶん日本で唯一の職業言語デザイナー」とのこと。「Ruby の一番の欠点は Perl の影響を受けていること」なんて。悪い部分まで真似てしまったという。全体的にとてもゆるい空気で気楽に聞けた。
- 同人サークルが Perl の本を売っていたので乗せられるままに中を見てみたら、好きな対話形式の本だったのと Perl 6 の話があったので、つい買ってしまった。コミケ n 日目である。
- そんなことをしていたら、次に見たかった講演が満席になってしまっていた。第二希望のほうに行ってみても満席。すこし考えるべきだった。
- Piet で Lisp 処理系を書く話:笑った。それに尽きる。ラムダ式についての知識があったら更に楽しめたかな、と。
- esa:起業とひとくちにいっても、いろいろな形があるのだな、と。
- LT: いろいろありすぎて全部はとても語れますまい。会場が笑いに包まれる楽しさ。こういうのがいいのです。
以上。簡易なまとめでした。任務達成!(適当)
……客観性は問題じゃないですね。私が「行って良かったな」そう思えたのだから、行って良かったのでしょう。ほんとうに面白かったのです。
またこういったイベントには行ってみたいですね。
編集後記:
MarkDown 使いたい……