Vine Linux 6.2 の正式版が出たのでアップデートした。
手順としては以下の通り。たぶん普段と同じように apt-get dist-upgrade をかければ済んだのだろうが、FireFox(もどき)とかのアップデートがあるぶんあまり起動してるソフトが多くないほうがいいかな、と思い(もしかするとこれは Windows 使いの感覚なのかもしれないのだけれど)、テキストモード(というのかは知らんけれどX-Windowを起動させずに)でやってみた。むしろこれは失敗だったと思う。
必要なファイルをダウンロードする
テキストモードでは自動でネットに繋がってくれたりしないのでとりあえずダウンロードだけ。110個のアップデートと3個の新規インストールだとかで500MB近くになった。
$ sudo apt-get -d dist-upgrade
テキストモードでログイン
/boot/grub/menu.lst にこんな感じのを追加しておいてから再起動。(註:これをコピペしてはいけない。環境によってswap領域は違うだろうから下手するとデータが飛ぶ…のかな。上にある Vine Linux (Current kernel) の設定をコピーして追加、名前を変えて quiet 3 をつければ良い。)起動時にこれを選ぶ。日本語表示のために fbterm と uim-fep をインストールしておく。
title Vine Linux (Current kernel) Text Mode
root (hd0,5)
kernel /boot/vmlinuz ro root=LABEL=/ resume=swap:/dev/sda7 vga=0x318 quiet 3
initrd /boot/initrd.img
アップデートをかける
fbterm を起動。root になったままになるので、su でいつものユーザーに変更。そのあとアップデートのコマンドを使えば、ダウンロードしておいたものを使ってアップデートしてくれる。
$ sudo apt-get -d dist-upgrade
しかし、ネットワークに繋がっていない環境だと、self-build パッケージ(3個くらい。メモするの忘れた。確かx264とffmpegともうひとつ)のインストールに失敗する。あとでネットワークに繋いでから apt-get reinstall を使えば恐らく問題ないが、面倒なだけ。よって、私のような初心者には、テキストモードでアップデートしようなどと思わないことを薦める。
効用
私は Let's Note CF-SX2 を使っているのだが、今までできなかったハイパネーション(Windows でいうところのスタンバイ)ができるようになった! 今まで Vine Linux を使っていて最も不便だったのがこれなので、解消されて嬉しい。
去年のコミケで頒布されてた「巫女ぐにょLinux 5.0」では普通にハイパネーションできたので、恐らくカーネルのバージョンが古かったのが原因。
Vine Linux は開発者が少ないため更新が遅いと言われているらしいが、やっぱり日本で開発されてるぶん、親切だし分かりやすい。これからも頑張って欲しいなと思う。
私としては目下のところ Vine Linux で困ることもなくなったので、いくら更新が遅かろうがこのパソコンが壊れるまでは使い続けたい。
追記
あとでみたら vlc が消えていたので再インストールしようとした。が、エラーが出る。
公式 BTS にあったようにして修正。
(http://trac.vinelinux.org/browser/people/munepi/scripts/check-self-build-packages.sh をダウンロードしてきて実行。fail となったものを一度全て remove してからインストールし直す。)
結構面倒だった。やっぱりオフラインでのアップデートはやめたほうが良い。